今日ご紹介するカフェは、北海道厚真町にあるMomo Cafe(モモカフェ)さんです。
エゾリスが遊びにくるカフェとして話題になったこともあるMomo Cafeさん。
このツイートをきっかけに注目が集まり、今ではなんとツイッターのフォロワーは22万人超と、全国にファンが増えました。
森から遊びにくるエゾリスに、オーナーさんが飼っているたくさんの猫ちゃんたち。
かわいらしいものに囲まれたMomo Cafeは、こんな写真集まで出ています。
すっかり人気カフェのように思われるかもしれませんが、実際のお店はとてもこぢんまり。
Momo Cafeは猫と自然を愛する素朴なオーナーさんがひとりで切り盛りしている、小さなお菓子の家のようなカフェなのです。
厚真町のおいしい空気とたくさんの自然、そして地元産の新鮮な果物や生乳で作った絶品のスイーツをお楽しみください。
モモカフェってどんなところ?
Momo Cafeは、新千歳空港から車で約30分の、厚真町(あつまちょう)という町にあります。
電車やバスでは訪れることが難しい場所にあるのですが、私は職場の年の離れた友人に連れて行ってもらいました。
感謝です!
のどかな景色が広がる道をひた走り、少しわかりにくい曲がり道を入ればぱっと現れる小さなおうち。
木々の緑と青空に映える白い一軒家が、目的地のMomo Cafeです。
エーゲ海のような明るいブルーの扉を開ければ、そこはおとぎの国でした。
フレンチな家具に囲まれた可愛い店内
Momo Cafeはとにかく可愛いお店で、まるでおとぎ話のお姫様の部屋のようです。
インテリアには明るくない私は上手く表現する言葉が見つからないのですが……。
フレンチカントリー? 北欧? ムーミン?
この店内を表現する言葉を探すより、百聞は一見に如かず。どうぞ写真をご覧ください。
オーナーのみらいさんは、猫がだぁいすきな素敵なお姉さん。
みらいさんのおうちにはたくさんの猫が暮らしていて、お店にもこうして遊びにきては、ご飯やちゅーるを食べている姿を見せてくれることもあります。
(※新型コロナウイルスの影響により、猫ちゃんはお店に遊びに来れなくなっているようです)
こぢんまりとした店内。
お席は窓側の壁に接した、最大三人掛けの席がふたつ、窓を正面にした2人横並びの席がひとつ。
それから、混雑した時は相席になるのでしょうか? 赤と青のたいそう可愛らしい椅子が交互に並んだ長いテーブル。
長辺にそれぞれ4人ずつ座れます。
この椅子の色合いが可愛くて可愛くて、次は絶対ここに座ろう、と思いました。(後日座れました)
猫を見るなら三人掛けの席。時折リス達も遊びに来るという森の景色を見るなら窓に面した席がおすすめだそうです。
この小さなお店を切り盛りするオーナーのみらいさんは、若くから料理の道を志し、様々なホテルやレストランなどで経験を重ねたというすごい経歴の料理人。
でも雰囲気は雑貨屋さんの店員のような可愛らしいお姉さんです。
森に囲まれたおとぎ話の家によく似合う、ふわりとした出で立ちで私たちを歓迎してくれました。
みらいさんの経歴や想いについては、あつまんまのページでとても詳しく紹介されています。
みらいさんのお父様は木工作家だそうで、甘やかな空間にこんな手作り家具も溶け込んでいます。
猫とリスがトレードマークのMomo Cafeらしい、素敵なシャンデリアですね。
暖かな店内に流れる音楽は、優しい女性ボーカルや子どもの声のカバー曲など、お店の雰囲気によく合った愛らしいもの。
お喋りをしたり猫たちに夢中になったりしていれば聞き逃してしまうような、丁度良いボリュームが心地いいです。
ドリンクメニューが豊富なモモカフェ
Momo Cafeでは、メニュー表もみらいさんの手作り。
それぞれのテーブルに置かれたメニュー表は、ひとつひとつデザインが違います。
メニューを開くと、びっしりと書かれたドリンクメニューの数々。
- ドリップコーヒー
- エスプレッソ
- カプチーノ
- マキアート
とコーヒーメニューだけでも、アレンジコーヒーも含めて種類が豊富です。
シロップも選べるので、ついつい目移りしてしまいますよ。
私はキャラメルシロップの入ったコーヒーも大好きなので、とっても迷ってしまいました。
いつか絶対、Momo Cafeのキャラメルマキアートを飲むんだ……!
Momo Cafeの生クリームは、地元の美味しくて濃厚な生クリームなので、そこらのキャラメルマキアートとはきっと一線を画す美味しさだと思います。
生クリーム好きには堪らないですね。
もちろん飲み物はコーヒーだけじゃなくて
- 紅茶
- ハーブティー
- ハーブコーディアル
- ココア
- ソフトドリンク
などなど、普通の喫茶店でもこんなにメニューがあるところはなかなか無いだろうという充実っぷり。
その中でも地元厚真のハスカップを使ったスムージーは、是非飲んでおくべきメニューみたいです。
訪問が冬だったのでMAYAは温かい飲み物を選んでしまったのですが、夏になったら、冷たくて甘酸っぱい果物のおいしさを味わいたいものですね。
MAYAが頼んだのはドリップコーヒーです。
表面が白っぽいですが、ミルクは入っていません。コーヒーメーカーのクレマ(泡)だと思います。
アラビカ豆100%使用の、北海道らしい苦みのあるコーヒーです。
(アラビカ豆とは、インスタントコーヒーや缶コーヒーで使われるロブスタ豆よりも高品質でおいしいと言われている種類のコーヒー豆です)
気になるお味は……。
深煎りらしい苦味は意外にも舌をまろやかに滑り、ふうふうと息を吹きかければ立ち上る芳香。
酸味がなくて飲みやすいコーヒーは砂糖やミルクを入れずに、甘いスイーツと合わせるのにぴったりです。
モモカフェのクッキーとケーキ
Momo Cafeのスイーツは、焼き菓子がたくさん。
ショートブレッド(クッキー)は
- バター
- ココア
- ナッツ
の3種類。
これらはどれも、Momo Cafeらしい、猫やリスの形にくり抜かれています。
他にもフロランタンを始めとするさまざまな焼き菓子達がレジ横の可愛らしいテーブルに並んでいて、お値段はどれも200円。
お土産にも良いですが、お茶請けのお菓子として頼むと、ほらこのように。
わざわざみらいさんが、お皿に載せて出してくださいました。
よく見るとこのお皿、猫の形をしています。
隅から隅までみらいさんの猫への愛情が行き渡ったこのお店。
Momo Cafeで過ごした短い時間の中で、私もすっかり猫が大好きになってしまいました。
それでは、美味しそうなクッキーをいただきます。
ココアクッキーは真っ先にほろ苦い香りが口内に漂った後、第二印象で更に美味しさが広がります。
ナッツのクッキーはサクッとした食感と香ばしさ、程良い甘みと微かに感じる塩気が絶妙なバランスで、食べる手が止まりません。
ナッツの方が、僕は好みかな。
ついお土産にも、ナッツと発酵バターのクッキーを購入してしまいました。
Momo Cafeのスイーツはクッキーだけじゃありません。
- タルト
- ロールケーキ
- チーズケーキ
などのケーキメニューもありました。
値段はどれも300円。ふたつ頼んでも600円ですね。
どれもこだわりの食材、地元の素材もたくさん使われているみたいです。
こちらの写真は、焼き込みタルトとフルーツタルトです。
こんな美味しい生クリームは、初めて食べました……!
どれも手作りをしているMomo Cafeのスイーツ。
焼き込みタルトに添えられたチョコクリームや、ナッツ入りのアイスクリームもみらいさんの手作りなのでしょうか?
フルーツタルトに乗った果物たちは、きっと地元産のものなのでしょうね。(詳しくは聞いていないので、違ったらごめんなさい!)
クリームもアイスも果物も、どれも筆舌に尽くしがたいおいしさでした。
地元でとれたものを、地元で食べる。
これって当然おいしいに決まっているんですけど、ここまでおいしいか! と衝撃を受けました。
どんなに高級な洋菓子店に行くよりも、地元でしか食べられないスイーツを食べる方が、もしかしたらおいしいのかもしれません。
感動するおいしさでした。
モモカフェに2回遊びに行ったけど、リスに会えたのは0回でした。でも大満足。
Momo Cafeさんと言えば、窓を叩くエゾリス。
というイメージの方も多いと思います。
でも、野生のリスはとても気まぐれで、彼らの生活リズムがあります。
季節によって活動時間も違いますので、Momo Cafeに行ったら必ずエゾリスに会えるというわけではないことに注意です。
MAYAは「会えたらラッキー」くらいの気持ちでいるので、会えなくても全然大丈夫です。
Momo Cafeは動物園でも、猫カフェでもありません。
(そう、猫カフェじゃないんです! オーナーさんが飼っている猫が遊びにきてくれるだけのカフェなんです!)
厚真産の果物や濃厚な生クリームで作られたおいしいお菓子を楽しんでもらえたら、Momo Cafeの1ファンとして嬉しいです。
お店を囲む森は猫達の庭
さて、窓際の席からは森が見えます。白雪姫にでもなった気分ですね。
7人の小人の代わりに、猫が居ます。
9匹居るという猫は気まぐれなのか、全員に会うのはなかなか難しいみたいです。
私が会えたのは3匹。
長毛の子2匹と、食いしん坊の子1匹でした。いっぱい食べるので、どんどん大きくなっていくみたいです。
みらいさんの愛情を受けて、大きく育ってね。
こちらのちゅ~るを抱きかかえている子はボンボンちゃん。
私達に、ちゅ~るを食べてカッと開いた目を見せてくれました。食いしん坊さんで、けれど人間が触っても怒らない寛容さも持っているとても良い子です。
横顔は哀愁漂う、レジ担当のお嬢さんです。モフモフちゃん? だったでしょうか。
どの子がどんなお名前の子だったか、まだまだ覚えきれていないので、これからもMomo Cafeに通いたいです。
Momo Cafeの本
Momo Cafeの猫たちや地元素材を使った美味しそうなスイーツ、そして季節ごとにディスプレイの変わる夢見心地が止まらない店内……。
自室のベッドに寝転がりながら、おとぎ話の空間を楽しめる写真集も2冊出版されています。
片方は新品の在庫が無くなってしまっているようですが、もしご縁があれば、ご覧になってみてください。
Momo Cafeギャラリー
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