コーヒーがあまりにもおいしくて感激……を通り越して動揺してしまったので、久しぶりにカフェの紹介をします。
(昨今の情勢もあってあまりカフェを訪れることもできず、カフェ巡りを推奨することもできずでカフェカテゴリ自体は削除してしまったのですが、おすすめしたいカフェがあればこれからも記事にまとめますね)
さて、今回ご紹介するカフェは、「間借りカフェ」という形態で営業しているCoffee ELM Sapporoさんです。
札幌を拠点に営業されていますが、コーヒー豆はオンラインショップでも販売しているので、全国からELMの味を楽しむことができます。
オンラインショップ⇒Coffee ELM Sapporoオンラインショップ
公式Instagram⇒@coffee.elm.sapporo
今回の記事は「おいしすぎるコーヒーに出会ってしまったMAYAの日記」感もありますが、読み物として楽しんでいただけたらうれしいです。
それではどうぞ、お付き合いください。
Coffee ELM Sapporoは札幌市内を拠点に間借りカフェを営業しているコーヒー屋さん
去年のコーヒーシティフェスティバル札幌からずっと気になっていた、Coffee ELM Sapporoさんをついに訪れることができました。
Coffee ELM Sapporoさんは札幌市内を拠点に間借りカフェを行っていて、固定の店舗を持ちません。
なので、営業している日や場所の都合が合わなければお店に遊びに行くことができず……。
レア感があるお店なんだね。
けれど固定の店舗がないので、アクセスしやすい場所で営業している日には遊びに行きやすいという利点もあります。
今回私がCoffee ELM Sapporoさんを訪れることができたのも、たまたま近くに寄ることができたからでした。
(この日の営業は、地下鉄東西線菊水駅近くにあるゲストハウスWAYAさんで行われていました)
Coffee ELM Sapporoさんの営業やイベント出店予定は、お店のInstagramをチェックしてくださいね。
間借りカフェってどんな場所? 常連じゃなくても入れる? 混み具合は?
間借りカフェ、最近流行っていますよね?
……たぶん流行っているんだろうな、とSNSを見ていてなんとなく感じるのですが、正確なところは私はわかりません。
だから逆に(?)わからないからこそ私にとって間借りカフェって敷居が高くて。
「間借りカフェのファン」とか「間借りカフェを追いかけているインスタグラマーさん」とかいっぱい居るのかなぁ、営業日が限られているから混雑しちゃうのかなぁ、なんて不安が多くありました。
実際に行ってみたらなんてことなくて。
もちろん飲食店なので、時間帯とかタイミングによっては混雑することもあるでしょうけれど、
- 私が行ったときはスムーズに席につくことができた
- 初めましてでも優しく受け入れてくれた
- 店主さん一人での営業なので提供までの待ち時間は少々あるけれど、のんびりできて心地良いくらい
- 閉店間際だとさすがに売り切れの品もあるけれど、取り置きを頼まなければならないほどではない
という感じでした。
常連じゃなくても、初めましてでも安心して入ることができますし、並ぶほど混雑しているということもありませんでした。
Coffee ELM Sapporoさんはとても丁寧に接客してくださって、初めてでおろおろしていたら「奥にも座席があるのでどうぞ」って案内してくださったり、カウンター側の席が空いたらそちらに移動させてくださったりととても居心地よく、カフェタイムを楽しむことができました。
内心では緊張してたけど、全然大丈夫だった!
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Coffee ELM Sapporoのコーヒーの味は? コーヒー初心者でもブラックで飲めるおいしさ!
今回Coffee ELM Sapporoさんを訪れたのは実は本来の予定にはなくて、この日はコーヒーの飲めない友人とのオフ会で他のカフェを巡っていました。
おいしそうなランチやスイーツのある店舗を回って、コーヒー以外のドリンクのあるお店を選んで。
たまたまどのお店でも待ち時間がなくスムーズに席につくことができて、時間に余裕ができてしまったので、「だったら行ってみたいカフェがあるんだけど……」と誘ったのがCoffee ELM Sapporoさんでした。
訪れたのは偶然だったんだね。
Coffee ELM Sapporoさんはその名の通り純粋なコーヒー屋さんで、ドリンクはコーヒーのみで、ミルクを入れることはできるけれどコーヒーの苦手な子にはきついかな……とかなり心配でした。
が、今までコーヒーを飲めなかった友人がブラックで飲んでみて「このコーヒーはするする入ってきます」とお目々をキラキラさせて言っていました!
コーヒー初体験、大成功でした。
心の半分では「ELMさんのコーヒーだったらもしかしたら飲めるんじゃないかな」と思っていたのですが、大当たり。
コーヒーが苦手でも、「本当においしいコーヒーなら飲める」っていう人、多いんですよね。
私もそうで、同じような体験からコーヒーにハマったのでした。
上質なコーヒーと、腕の良いバリスタさんに出会うことができれば、きっと世界は広がるはずなんです。
温度はもちろん、水にまでこだわった究極のコーヒー体験
コーヒー初心者さんの感想だけでなく、私のレビューも書いていきましょう。
じゃないと味がわからないからね。
まず頼んだのは、塩キャラメルガトーショコラと、スイーツに合わせてブラジルのコーヒーを選んでもらいました。
シンプルなマグと、見た目からして繊細なスイーツ。
まずコーヒーを一口飲んで、「あれっ!?」
さっきの友人じゃないですけれど、するする飲めちゃいます。
温度も「今が飲み頃ですよ」と言わんばかりにちょうどよくて、甘くてまろやかで。それからちょっととろりとした舌触り。
私、コーヒーとスイーツをペアリングするときは「スイーツがコーヒーを引き立てる」ことを期待するのですが、Coffee ELM Sapporoさんのコーヒーはスイーツがなくても単体で主役で、舞台の上で光り輝いている!!!!!!
いや、まじで。
この私が語彙力をなくすレベルでおいしい。
塩キャラメルガトーショコラも、「ガトーショコラって言うんだから主役はチョコレートなんだろうな」と油断していたら、キャラメル感がきちんとあって、まるで細い糸の上に乗ったやじろべえのような繊細なバランスで、チョコレートとキャラメルが並び立っていました。
(突然語彙力が戻ってきたな……)
コーヒーが単体でおいしいし、スイーツも単体でおいしい。
こんなことってある!?!?
と、言うと?
飲食店って、けっこう「メニュー同士の補い合い」があると思うんです。
引き立て合う・ペアリングする、なんて言い方はさまざまですけれど、「何もかもがおいしい」ってそうそうないと思うんですよね。
それこそミシュランレベルのお店とかなら話は変わってくるでしょうけれど……。
どこかに「弱点」があって、「でも○○はおいしかったからこのお店にまた来ようね」ってなるのが普通なんですよ。
ところが、Coffee ELM Sapporoさんには「弱点」がない。
何もかもが完璧なんですよね。
お店のカウンターでは、コーヒーを淹れる様子を見ることができます。
このブログにいらっしゃる多くの方は家でコーヒーを淹れるときにも
- 豆の重さ
- お湯の温度
- 抽出時間
- コーヒーの濃度
このあたりはチェックしながら淹れていると思います。
Coffee ELM Sapporoさんはさらに、「水の硬度」まで調整してコーヒーを淹れているんです。
これ、実は世界大会レベルの調整なんですよね。
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コーヒーの風味は、マグネシウムとカルシウムで決まる
ここで豆知識です。
コーヒーの約98%は水ですが、この水に含まれるミネラルによって、コーヒー豆から抽出される風味が変わってきます。
カルシウム⇒主に質感(ボディやマウスフィール)を引き出す
マグネシウム⇒主に酸味(フルーティさ)を引き出す
「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」より
水に含まれるカルシウム・マグネシウムの量は「硬度」で表されますが、コーヒーの抽出に向いている硬度は高すぎても低すぎてもいけないのです。
Coffee ELM Sapporoさんでは、今の季節の札幌の水道水の硬度では「コーヒーを抽出するには軟水すぎる」と判断し、コーヒーの風味を引き出すため、硬水のミネラルウォーターを適量添加するという変態的なこだわりぶりでコーヒーを淹れてくださいます。
どうりでとってもおいしいコーヒーになったわけだね。
こういったコーヒーと水の関係は、近年飛躍的に研究が進んでいます。
コーヒーの抽出技能を競うワールドブリュワーズカップでは、水にミネラルを添加するという選手もいます。
それほどまでに水質・ミネラル・硬度は大切であり、またコーヒーの抽出に適切な水を「作る」ことは世界大会レベルの技能でもあると思うのです。
Coffee ELM Sapporoのコーヒー、おいしすぎる
だからね、もうね、これに尽きますね。
Coffee ELM Sapporoさんのコーヒー、おいしすぎます。
私実は、店主の熊谷さんのお顔が大好きなんですよ。イケメンだイケメンだ~ってこっそり(?)言いまくってて。
コーヒーが運ばれてくるまではじぃぃぃっと熊谷さんのお顔を堪能していたのですが、コーヒーとスイーツが運ばれてきたらすっかりそちらに気を取られてしまいました。
圧倒的な味覚の快感。おいしすぎるコーヒー。
視覚情報なんて一瞬で吹っ飛んじゃいましたね。
イケメンの堪能どこへ行った。
一杯目のコーヒーをあっという間に飲み干してしまって(だってやめられない止まらないだったんだもの……)すぐに二杯目のおかわりをお願いしました。
どれにしようかな~ってちょっとだけ迷って、ホス○にドン○リを入れる感覚でゲイシャを……。
やっぱりしっかりとイケメン堪能してましたね。
いやでもね、このゲイシャがまたおいしくておいしくておいしくておいしくておいしくておいしくて(エンドレス)
「ま、ゲイシャだし」っておいしいのは理解した上で注文したはずだったんですよ。
想像の遥か彼方のおいしさでした。
フルーティ。ちょっと巨峰感。そしてフローラル。カップを持つ手から伝わる熱もなんだか違う気がする。
あまりにびっくりして、つい友達に一口あげちゃいました。
感染症対策で、食べもののシェアは控えていたのに!!!!!!
「これやばいから飲んでみて」って。
ドン○リよりやばい。ド○ペリ飲んだことないけど。
スペシャルティコーヒーってやっぱりどうしてもコンビニコーヒーや缶コーヒーよりもお値段が高くなってしまうのですけれど、Coffee ELM Sapporoさんのコーヒーは値段以上のおいしさでした。
値段とおいしさが釣り合っていないのだけど、どうしたらいい?(訊くな)
「ほんとこれおいしすぎるんだけどどうしたらいいんだろう」ってずっと大混乱していました。
営業情報は公式Instagramへ。Coffee ELM SapporoのSNSとオンラインショップはこちらから
そんなおいしいCoffee ELM Sapporoさん。
いつどこで営業しているか、最新情報は公式Instagramをチェックしてください。
ツイッターもアカウントがありますが、こちらはあまり更新されていない様子……。
インスタがメインなんだね。
全国から買えるコーヒー豆は、ぜひオンラインショップにて。
オンラインショップ⇒Coffee ELM Sapporoオンラインショップ
公式Instagram⇒@coffee.elm.sapporo
Coffee ELM Sapporoさんでは
- 事業者様向けにスペシャルティコーヒーの卸販売
- バリスタトレーニングや機材選定等の店舗出店のお手伝い(コンサルティング)
なども行っていらっしゃいます。
オンラインショップに詳細・お問い合わせ欄がありますので、気になる事業者様はご覧くださいませ。
それでは、Coffee ELM Sapporoさんのご紹介でした。
あまりにおいしすぎるコーヒーを体験してしまったので、明日から自分で淹れたコーヒーを飲める自信がありません……。
熊谷さんのコーヒーしか飲めない身体にされてしまっていたらどうしましょう。
そんな衝撃の体験を、札幌近郊にお住まいの方はぜひ。
道外の方も、いつか気軽に観光に来られるようになりましたら、北海道を堪能するルートの中の一箇所として、頭の片隅に置いておいてもらえるとうれしいです。
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