ツイッターをフォローしてくださっている方は既にご存知かと思いますが、MAYAの一番お気に入りのコーヒー豆屋さんが、このお店です。
北海道は札幌、宮の森という高級住宅街に構えるこのお店。本物志向の職人さん、ミシュラン獲得シェフにもその味を認められ豆を卸している、超・本・格のスペシャルティーコーヒー専門店なのです。
2月頃にこのお店を知って、オンラインストア送料無料のサービスを利用して、少しずつアルケミストコーヒーさんのコーヒーを飲んできました。
そしてついに、現在扱っている豆を全種類飲むことができました。わーい。
(扱っているコーヒー豆は時期によって異なりますので、今後もまだ見ぬ豆が増える可能性はあります。現在のところ制覇、というだけですね)
大好きなアルケミストコーヒー、制覇の大トリを飾ったのが、今日ご紹介する《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》です。
宮の森アルケミストコーヒー《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》
ブラジルと言えば中煎り~深煎りで、ミルクや砂糖に合う飲みやすいコーヒーだよね。
というイメージがずっとありました。
ところがアルケミストコーヒーさんのオンラインストアを見てみると、浅中煎りの文字。
ブラジルと言えば、酸味は控え目でバランスが良く、「コーヒーらしいコーヒー」として思い浮かべる方も多いと思うのですが……浅中煎り???
コーヒーの焙煎は、深く煎れば煎るほど焼かれて苦みが強くなり、反対に浅く煎れば酸味が強く残り、苦みは抑えられます。浅中煎りなら、酸っぱすぎる! ということはないにせよ、かなり酸味を引き立てたものであることでしょう。
私の中で、ブラジルと酸味があまり結びつかなかったのもあって、なんとなく手を出しにくく思っていました。
アルケミストコーヒーさんのオンラインストアでも
ブラジルコーヒーでこんなコーヒーがあったのかと驚いて頂ける品種かと思います。
という記述が。どんな味だろう……普通のブラジルが好きだけれど、新しいブラジルの扉を開けるかもしれない……。
期待と不安でドキドキしながら、《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》を注文してみました。
宮の森アルケミストコーヒーのブラジルをアイスで飲んでみたら
夏ですね。暑いですね。
急冷式(濃いコーヒーを淹れた後に、氷で薄めて急激に冷やす作り方)のアイスコーヒーは氷さえあれば簡単に作れるので、冷凍庫に氷がある限り、エンドレスで作り続けたくなってしまいます。
朝一番のコーヒーや、クーラーの効いたオフィスでならホットのコーヒーも美味しく飲めますが、日中にちょっと外に出たり、クーラーの無い室内に居たら、アイスコーヒー一択しかありませんよね。
……なんて、ちょっと大袈裟に言ってしまいました。
けれど、暑い日に飲むアイスコーヒーが美味しい、ということは、共感していただけると思います。
さて、この宮の森アルケミストコーヒーさんの《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》をアイスで淹れてみると、どうでしょう。
トロピカルな酸味。パッションフルーツを彷彿とさせる、南国の明るい風景が目に浮かぶ酸味。
バランスの良い香ばしさも感じられて、ブラジルらしさももちろん消えていない。
アイスコーヒーと言えば深煎りの苦いものをキリッと冷やして、というイメージの方も多いと思います。
けれど実は、スペシャルティーコーヒーの魅力が広まっていく中で、繊細な酸味や果実らしい甘みある中煎りや浅煎りのコーヒーで作ったアイスコーヒーの魅力も広まっているのです。
このブラジルもまさにそうで、浅中煎りの甘酸っぱさが、アイスコーヒーになることでジュースのような果実感を味わわせてくれます。
とっても美味しくて、一口で気に入ってしまいました!
浅煎りよりも少しだけ煎りが深いので、酸味はキツくなりすぎず、ブラジルらしいバランスの良さも引き出しています。
「これが令和の時代のブラジルなんだよ」なんて、もっともらしい顔で語ってみたくなっちゃいますね。
(※別に新しい品種のブラジルとかではないです、私の中で新感覚だっただけです)
ブラジルを美味しく飲むためのアイスコーヒー抽出レシピ
では、MAYAが気に入った《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》の抽出レシピをご紹介しましょう。
《用意するもの》
- 《ブラジル コレゴ・ボン・デスティーニョ》25g
- 氷 160g
- お湯 90℃~96℃ 500ccくらい(抽出に使うのは110ccですが、あまり少量だとすぐ冷めてしまうので、多めに沸かすことをオススメします)
- 愛用のドリッパー(MAYAはカリタ ウェーブドリッパー 1~2人用を使用)
- キッチンスケール
- 温度計
- キッチンタイマー
1.豆を挽く
豆の粒度は普段ホットコーヒーを美味しく飲んでいる時と同じ粗さで大丈夫です。
MAYAは《OXO バリスタブレイン》で11の目盛りのところに合わせて挽いています。中挽きといった程度でしょうか。ドリップ用の挽き目の範囲内で、少し粗めが好きです。
2.お好みでフィルターに湯通しをする
ペーパーフィルターは紙の匂いがしてしまうと感じる方も居るので、お好みでさっとお湯を掛けます。私も何となく湯通しをしています。
3.フィルターにコーヒーの粉をセットする
1と2の順番は逆でも大丈夫です。グラインダー(ミル)から受け缶に一度粉を落とす人は1→2→3の順番で、グラインダーからフィルターに直接粉を入れる人は、いつもの順番で大丈夫ですよ。
フィルターに粉をセットしたら、軽く叩いて平らにならします。
4.キッチンスケールにドリッパーを乗せたコーヒーサーバー(氷160g入り)をセットする
コーヒーサーバーに予め氷160gを入れておきます。コーヒーを落とすと同時に急冷され、キリッと美味しいコーヒーが出来ますよ。
キッチンスケールで氷の重さを量ったら、ドリッパーをセット。お湯が沸くのを待ちます。
5.お湯が沸いたらドリップポットに移し、適温に冷ます
ドリップ用のポットで直接お湯を沸かす人、やかんとドリップポットを別にしている人、それぞれだと思います。
どちらにせよ、お湯が沸いたら90℃~96℃(93℃くらいが美味しいでしょうか?)まで冷まします。調理用の温度計があると便利です。
6.蒸らし
ここから抽出スタートです。
キッチンタイマーをスタートし、コーヒーの粉に細く優しくお湯を注ぎます。全体にお湯が掛かるようにのの字にお湯を掛け、55cc注いだら、タイマーが1分になるまで待ちます。
蒸らしの時間は少し長めに取って、粉全体にお湯が染み込むのを待ちましょう。
1~2人用のウェーブドリッパーでは25gの粉は通常ならば多すぎますが、浅中煎りなので膨らみにくく、体積も大きくないのでギリギリ大丈夫です。
7.本抽出
蒸らしが終わったら、いよいよ本抽出です。
蒸らしの時よりもほんの少しだけ湯の勢いを増して、再びのの字で全体にお湯を掛け、抽出します。コツとしては、粉から5cmくらいの高さからお湯を落とし、湯量はだいたい秒速5~7ccくらいのスピードです。
蒸らしのお湯と合わせて110cc注ぎ、ドリッパーからコーヒーが完全に落ちきったら、抽出完了です。ここまででだいたい2分半くらいになるかと思います。
8.氷の大半が溶けるまでじっくりと待つ
このレシピでは、コーヒーを落としてすぐだと氷が溶けきらず、やや濃くなってしまいます。
お気に入りのコップに注ぎ、使った道具を洗っている間に氷が溶けるのをゆっくりと待ったり、今でしたら、在宅勤務の朝にアイスコーヒーを淹れて冷蔵庫にサーバーごと入れておくと、お昼頃にちょうどよく氷が溶けて、素敵な休憩時間を取ることもできます。
どうしても急いで飲みたい! という場合は、邪道かもしれませんが、好みの濃さになるまで冷たい水を注いで薄めてしまうという裏技もありますよ。
色々なお店、色々な本、色々なサイトで様々なアイスコーヒーのレシピが紹介されていると思います。
自宅で淹れるコーヒーには正解も不正解もありません。あなたが美味しいと思える淹れ方を見つけられることを祈っていますね。
お気に入りの抽出レシピは、一つに絞らなくてもいいんです。あれも美味しい、この淹れ方も美味しい、ってコーヒーを楽しんでいる人が、MAYAは大好きです。
私だけじゃなく、コーヒーを好きな仲間達は、コーヒーを楽しんでいる人のことが大好きです。
まだまだ暑い日が続きますが、見方を変えればアイスコーヒー日和がまだまだ続くということでもありますね。
熱中症に気を付けて、暑い夏を共に乗り越えましょう。
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