みなさん、コーヒーってどのように育てられているかご存知ですか?
「コーヒーは飲めればいいから生産には興味ないや」
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもちょっと待って。「自分だったらどうかな?」ということをよーく考えてみてください。
自分がどれだけ頑張ってコーヒーを作っているかを消費者が知ってくれて、応援してくれていたら、「もっとおいしいコーヒーを作ろう!」とモチベーションが上がりそうだと思いませんか?

見てくれる人がいれば、もっと頑張れちゃうかも。
つまり、コーヒーの生産について知ることは、私たちがおいしいコーヒーを飲めることにも繋がっていくのです。
そんな素敵な取り組みが、今日レポートするコーヒー農園レポートです。
MAYAが参加しているコーヒー農園オーナー制度《COFFEE FARM OWNERS》で、毎月農園オーナーに送られる農園レポートの11月号が届きました。
今回が第2回のレポートとなります。
時系列に記事を読んでもらうとコーヒー生産の一年の流れがわかりますが、気になった記事だけ読んでもらっても大丈夫な内容となっています。
ちなみに前回の農園レポートの記事はこちら。
この記事はシリーズ記事です。コーヒー農園オーナー制度《COFFEE FARM OWNERS》に関する他の記事を読みたい方はこちらからどうぞ。
バリ島コーヒー農園生産レポート第2号
第2号のコーヒー農園レポートでは、2枚の写真と3通のLINEメッセージが届きました。



前回よりもボリュームアップしているね!
お写真はSNSやブログで紹介して良いとのことだったので、みなさんにもお見せしたいと思います。
どんっ。
前回の農園レポートでは、コーヒーの木が柔らかな黄緑色をしていて「イメージと違う!」と衝撃を受けたものでした。



今月の写真では、「コーヒーの木の写真」でよく見るような、しっかりした緑色をしていますね。
日差しの具合だったのか、先月は新芽? みたいな状態だったのか、不思議です。
それでは、じっくりとメッセージ本文についても見ていきましょう。
前回同様、メッセージをそのまま載せることはできませんので、要所要所を掻い摘まみながら、MAYAが調べたことも書き加えて解説したいと思います。
コーヒー農園のこと
バリ島のコーヒー農園は雨季に入りました。コーヒーの木が育つには、年間1,500mm以上の雨量が必要で、雨季に養分を蓄えます。
オンラインイベントの際にもお話を聞きましたが、バリ島では11月から3月までが雨季になります。
この雨季が意外なことに、コーヒーの木にとっては成長期になるそうです。



日差しがいっぱい降り注ぐ季節の方が、植物がよく育ちやすそうなイメージだよね。
雨季について私はよく知らなくて、
- 激しい雨が一日中降り続いてそう
- ずっと天気が悪そう
- 植物が根腐れしそう
というイメージを抱いていました。
調べてみると、このイメージは間違っていて、バリ島の雨季は熱帯地域に特有の激しいスコール(短時間の大雨)が降って、その後は晴れるといった気候なのだそうです。
日によってはやっぱり一日中雨が降ってしまうこともあるみたいなのですが、1~2時間激しく雨が降って、その後は快晴という日も多くあるのだそうです。
言われてみれば、届いた写真も青空のものでしたね。



私の住む北海道はとっくに初雪も降って、すっかり寒くなってしまいましたので、暖かそうなお写真にぽかぽかした気持ちになりました。
年間降水量が1,500mmというのは多いのかな? と思って、これについても調べてみました。
するとびっくり、バリ島の年間降水量は東京の年間降水量とほとんど変わらなかったのです。
ただ、雨季と乾季がはっきりと分かれているバリ島では、乾季は東京の冬と同じくらい~東京の半分くらいの降水量で、雨季は東京の梅雨と同じくらい~東京の倍くらいの降水量と、大きくメリハリのついた気候のようでした。



バリ島の雨季は、たっぷりの雨とたっぷりの日差しで、コーヒーの木がぐんぐん育つ季節なのですね。
10月までに行った剪定のお陰で、コーヒーの木の内側の枝まで空気や日光が行き届きます。
農園レポートが届いた時、「雨季なのに日光が届くの?」と思ったものでしたが、雨季もたっぷりと日差しが木に降り注ぐのですね。
「世界一イケてる」と川野さんがおっしゃっていたバリ島の剪定技術によって、私たちのコーヒーの木は、ぐんぐんとおいしく育っているようです。
まだ先の話ですが、乾季に入るといよいよコーヒーチェリーが実ります。一昨年には収穫期前の雨のせいでハエがたかり、多くのチェリーがダメになってしまうこともありました。
苦労話も聞きたいという他のオーナーさんからのリクエストがあったからか、こんなエピソードも紹介してくれていました。
コーヒーの生産はいつでも順風満帆とはいかなくて、やはり自然のものですから、思いがけないトラブルに見舞われてしまうことも、せっかく作った作物がダメになってしまうこともあるのですね。
農園レポートとは別ですが、《COFFEE FARM OWNERS》を運営している川野さんがこんなツイートもしていました。
コーヒーチェリーの日焼けを防ぐためにシェードツリーを購入しました、という話もオンラインイベントで聞かせてもらっていました。
日陰が足りないとこんな風に焼けてしまうのだな、と非常に参考になりました。
今年はもっともっとおいしいコーヒーになって、私たちの手元に届くといいなぁと思います。
私たちの手元に届くコーヒー豆のことについて
コーヒー農園オーナー制度《COFFEE FARM OWNERS》の目玉のひとつが、バリ島で生産されたコーヒー豆が届くことです。
コーヒー豆のお届けは全部で6回(隔月)で、
- ウォッシュド
- ナチュラル
- ハニー
の3種類の精製方法の豆がローテーションで届きます。
最初の3回は、なんと現地バリ島で焙煎した豆を届けてくれるのですよ。
日本に住んでいると、日本のコーヒー焙煎所で焙煎した豆を飲むことが多いのではないでしょうか?
コーヒーを生産してくれている現地で、焙煎までしてくれて届けてくれる。



これってなんて素敵なコーヒー体験なのでしょう。



でも、どうしてバリ島で焙煎してから送ることにしたの?



その理由は、私たちに特別な体験を届けてくれるためだけではありません。
実は、コーヒーの生豆というのは、収穫してから日本に輸入されるまで、とても長い時間がかかってしまうのだそうです。
生豆を日本に輸出するには植物検疫などで時間を要するのですが、焙煎豆だと検疫なく輸出が可能なのです。
とのこと。
オンラインイベントで聞いた話では、8月に収穫した豆が日本に届いて、焙煎して私たちの手元に送れるようになるのは来年になってしまうのだそう。
とっても長期スパンなのですね。



収穫されたばかりの豆を、イチ早く届けようとしてくれている。なんてありがたいんだろうなぁとしみじみ思います。
バリ島で焙煎したコーヒー豆、当初はバリ島から直接私たちの家に届けてくれる予定でした。



予定が変わっちゃったの?



より良い状態でコーヒー豆が届けられるように、変更されました。
「配送効率と品質担保のため」との理由で、一度LIGHT UP COFFEEでまとめて袋の状態などを確認してから、クリックポストで届けられることになりました。
より高品質な状態で、楽しみにしているコーヒー豆が届けてもらえそうで、期待がふくらみます。
11月9日にバリ島で焙煎した豆がそろそろ届くはずなのですが……ちょっと時間がかかっちゃっているようです。
農園オーナーの元に届けられる豆は、飲みごろが焙煎から3週間~5週間くらい。
なので、届くのがちょうど飲みごろに入る直前になりそうで、これはこれで良いのかもしれませんね。
予定では、11月24日に焙煎豆が日本に到着するようです。
(輸入時のチェックや手配の状況によって前後するかもしれません)
11月28日(土曜日)には、届いた豆を飲みながらのオンラインイベントも予定されていたのですが、豆の到着が遅れそうなので、その時はイベント開催を12月にずらすかもしれないとのこと。
楽しみにして予定を空けていたので、どうなることかヒヤヒヤしています。



早く豆が届きますように……!
楽しみにしているコーヒー豆が届いたら、とびっきりおいしくコーヒーを淹れたいですよね。
おすすめドリップレシピの動画リンクも農園レポートの最後に添付してくれていました。
LIGHT UP COFFEEさんのレシピの特徴は、蒸らしの時にコーヒーの粉をスプーンで混ぜること。
これが私、上手くできないのですよね。
「混ぜるとせっかく平らにならしたコーヒーの粉がでこぼこしてしまうけど、大丈夫なの?」
「スプーンにべったりと粉がついてしまってもったいない」
とまぁ、悪戦苦闘したりハラハラしてしまったり、なかなか難しいのです……。



でも、せっかくなら一番おいしいレシピで、みんなで同じ味を楽しみたいですよね。
コーヒー豆が届くまで、手持ちの豆で上手に淹れられるように練習してみたいなと思います!
今月の農園レポートでは、いよいよ雨季に入った農園の様子を知ることができました。
もうすぐ届くコーヒー豆が楽しみだったり、2回目となるオンラインイベントもワクワクしたり、期待に胸がふくらむ回でもありました。
今回の農園レポートには、感謝を込めて感想を送ってみました。
バリ島のバユさんたち農園チームにも、LIGHT UP COFFEEのスタッフさんたちにも、感謝と応援の気持ちが届きますように。
今月の農園レポートも楽しかったです。



また来月も楽しみだね!
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