LIGHT UP COFFEEさんのコーヒー農園オーナー制度《COFFEE FARM OWNERS》では、自分たちがオーナーとなっている農園の様子を毎月LINEにてお知らせしてくれます。
今日はそんな農園レポートの第8回目。5月のバリ島コーヒー農園の様子をご紹介します。
オーナー制度の記事が溜まっちゃっててごめんなさい!
農園レポートやコーヒー豆のお届け、オンライン農園ツアーレビューなど、これからも更新予定が盛りだくさんです。
5月の農園レポートは、5月16日日曜日に届きました。4月に引き続き、日曜日の配信です。
2021年5月の北海道は、例年よりもひんやりとしてやや寒い気候でした。
そんなMAYAの住む北海道とは大きく異なり、コーヒー農園のあるバリ島は4月から乾季に入っていて、カラッと暑くて気持ちがよさそうです。
それでは、5月の農園レポートを見ていきましょう。
ちなみに前回の農園レポートの記事はこちら。
この記事はシリーズ記事です。コーヒー農園オーナー制度《COFFEE FARM OWNERS》に関する他の記事を読みたい方はこちらからどうぞ。
バリ島コーヒー農園生産レポート第8号
第8号の農園レポートでは、3枚の写真と3通のLINEメッセージ+現在のコロナの状況に関するお知らせが1通届きました。
今月はいつもよりボリュームたっぷりだね!!
運営さんたちも、レポートに慣れてきたのかなと思います。
今月の農園レポートでは、私たちの農園で育てているバリ島の現地品種、Kopyol(コピヨール)の研究結果が詳しくお知らせされていたので、テーマに合わせてコーヒーチェリーの写真も送られてきました。
↑コピヨールのコーヒーチェリーが熟したときの写真です(今年コーヒーチェリーはまだ青いですよ!)。
晴れの日のコーヒー農園。とても気持ちがよさそうです。
精製所の真上にある、拠点のカフェからの景色。雄大で幻想的です。
きれいな写真ばかりだったので、今月はちょっと画像の容量が大きめです。表示に時間がかかるかもしれませんが、すみません。
コーヒーチェリーは見たことあるなぁとか、コーヒー農園は今月も緑がこんもりとしているなぁとかいろいろと感想はあるのですが、何よりも。
カフェから見た景色がきれいすぎやしませんか!?!?
霧でしょうか、靄でしょうか。
カフェの標高も高いので、もしかしたら山にかかる雲が眼下に広がっているのかもしれません。
山に沈む陽。(もしかしたら朝かもしれませんけど)
白くたなびく靄に反射する茜色の光。
雄大な山脈と、生い茂る深い森。
これ世界遺産じゃないの!? ってくらいきれいな景色じゃありませんか?
こういうのが見たかったんですよ!!!
めっちゃテンションが上がりますよね。きれいですよね。ブログ用に少し画質は落としていますが、じっくりご覧ください!!
5月のバリ島コーヒー農園、作業の内容は?
今月の農園レポートは、大半が次の項目「コピヨールという品種について」の内容で占められていましたので、コーヒー農園の作業についてはボリュームは少なめでした。
今週(5月16日の週)は雨の日が多かったのですが、徐々に晴れ間が増えてきました。
バリ島では、雨季が明けるのは南の方かららしいです。
4月の農園レポートをいただいたときにはまだ北部の一部地域で雨季が残っていて、私たちのコーヒー農園は乾季に入りこそしていたものの、それでもまだ雨っぽい天気も多かったようですね。
雨の日は屋外での作業が進みにくいでしょうから、晴天が増えていよいよ農園での作業もスピードアップしそうです。
晴れの日には、シェードツリーの追加の植え込み、乾燥部屋の修繕と整備を。雨の日には、現地で消費する分のコーヒー豆のハンドピックとロット分け、焙煎などを行っています。
シェードツリーは昨年末くらいにたくさん植えていたと思うのですが、まだまだ追加で植えているのですね。
コーヒーチェリーに直射日光が当たるのを防ぎ、温度を下げることでゆっくりと熟していくようになり、さらに甘いコーヒーになってくれます。
乾燥場などの設備も、一度建てたらおしまいではなくて、修繕や整備は欠かせないのですね。
雨の日も晴れの日も、いろんな作業を進めているんだね。
バリ島のコーヒー、コピヨールという現地品種について
今月のメインは、Kopyol(コピヨール)という現地の品種のルーツについて研究した結果のご紹介でした。
ちょっとややこしいので、
普段のこういう
↑引用の時のカラーボックスは使わずに、本文+画像でご紹介しますね。
それではご覧ください。
コピヨールはバリ島のみで確認されている品種で、今までは「アラビカ種とロブスタ種の特徴を合わせ持ったハイブリッド種」という紹介をされていました。
味わいの特徴は
- りんごのような果実感
- 花の香り
- チョコレートのような甘さとボディ感
特に私たち農園オーナーに届けてくれるコーヒー豆は、じっくりと熟してから収穫し、果実感が際立つような発酵と精製をしているので、インドネシアらしからぬ華やかで甘い風味となっています。
いつも届くコーヒーも、個性が伝わるように浅煎りに焙煎しているようですものね。
そもそもコーヒーには、三大原種と呼ばれる大きなくくりがあります。
コーヒーの三大原種は
- アラビカ種
- ロブスタ種(カネフォラ種)
- リベリカ種
この3種です。
リベリカ種というのはとても数が少ないらしく、アラビカ種とロブスタ種が流通の99%を占めています。
スペシャルティコーヒーなどの「おいしいコーヒー」とされるアラビカ種は、さらに細かい品種に分かれます。
品種同士がかけ合わされて、さらに新しい品種が生まれたりもします。
コピヨールのルーツはこのようになっています。家系図のように作ってみました。
左上から、
- Timor hybrid(ティモールハイブリッド)
ティモール島で1950年ごろに見つかった、アラビカ種とロブスタ種の両方の特徴を持つ突然変異種 - Caturra(カトゥーラ)
甘さに優れた中南米の品種 - Catimor(カティモール)
アジア中でもっとも育てられている品種 - Typica(ティピカ)
17世紀にオランダの商人の手によって、エチオピアにあった品種の苗木がフランスのルイ14世へと寄贈され、フランスの植民地であった中南米で広く栽培されるようになった。 - Rasuna(ラスナ)
スマトラ島でのカティモールとティピカの交配種 - USDA
アメリカ農務省(USDA)が、エチオピアからインドネシアに持ち込んだ原種系統の品種。
ゲイシャがもともとあった場所のすぐ近くでとれたサンプルで、病気への耐性をいくらか示している。 - Lini-S
カティモールとラスナの交配種
コーヒーの品種改良? って、こんなに複雑なんだね!
このような交配を経て、バリ島のコピヨールが誕生したようです。
(上の説明図を作るのにめちゃくちゃ苦労したので、褒めてください!)
2021年5月現在のバリ島のコロナの状況について
私たち農園オーナー制度参加者の心配の声を受けてか、バリ島のコロナの状況についても情報共有がありました。
(※5月当時の状況と、当時の見通しです。実際には思い描いた通りの未来にはなりませんでした)
政府によってワクチンの配布が開始されており、農園の生産者メンバーも、カフェのバリスタも全員がワクチン接種を完了させています。
日本より早いですね! ほっとしました。
観光都市では失業者数が70%以上とも言われる壊滅的な打撃を受けています。
しかし優先的な政策により、7月から海外観光客の受け入れを再開するとアナウンスされています。
と、5月当時ではバリ島政府は観光客の受け入れに向けて動いていたようですが、実際7月には、ロックダウンのような状況になってしまいました。
日本の状況もかんがみて、バリ島へ渡航しての収穫・精製ツアーはオンライン開催へと変更されました。
以上、5月のコーヒー農園レポートでした。
LIGHT UP COFFEEさんを通じて私たちが農園オーナーとなったり、(コロナで開催はできなかったものの)農園ツアーを繰り返したりすることで、バリ島バトゥールで育てられている品種「コピヨール」に関心を持つ人が増えてきたお陰で、今回こうして品種のルーツを調べることができたのかなと思います。
LIGHT UP COFFEEさんや現地の生産者さんの頑張りでももちろんありますけれど、興味を持つ人、応援する人がいて初めて物事は前進していくのだなぁと感じました。
品種のルーツを知らなくてもおいしくコーヒーが飲めていましたけれど、知るともっとおいしく、楽しくコーヒーを飲むことができますね。
来年のオーナー制度参加者さんは、きっと最初から品種のルーツを知った上でサービスを楽しむのでしょうね。
きっと今年よりも充実した一年になるんだろうね。
どんどんサービスも良くなって、コーヒーもおいしくなっていくと思います。来年度もお楽しみに。
ちなみに、バリ島バトゥールで生産されたコーヒーが、LIGHT UP COFFEEさんにも入荷されました。
⇒完売したようです。
LIGHT UP COFFEEさんでは世界各地のおいしいコーヒーのほか、この農園オーナー制度のように深い関わりを持った生産者さんと作り上げたコーヒーが売られています。オンラインショップをぜひご覧ください。
それでは、今回の記事はこの辺で。
最近なかなか更新できなくてすみません。。。
また次回の記事も、お付き合いいただけたらうれしいです。
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