片思いから始まる新たなる王道、ついに始動|オススメ本《メイデーア転生物語》

ツイッターの広告で一目見て気になって、その後も私に思い出させるように何度も現れ、そしてついに購入してしまった小説《メイデーア転生物語》。

とてもとても面白くて、3巻まで一気読みしちゃいました。もっともっともーっと売れて、絶対に打ち切りになんかなってほしくないので皆さんにも布教紹介したいなと思います。

コーヒーを飲みながらの読書タイムのお供に、異国情緒漂うファンタジー小説はいかがですか?

※このエントリは、《メイデーア転生物語》のネタバレを含みます。ネタバレが苦手な方は、あらすじだけ確認してUターンをすることを推奨します。


流行りの転生×王道魔術師ファンタジー《メイデーア転生物語》

“メイデーア” それは魔術師が呼んだ、この世界の名前。
この世界で一番悪い魔女《紅の魔女》の末裔マキア・オディリールと、これから出会う偉大な魔術師たち。
星が巡るように、大魔術師達の魂は巡り巡る。救世主とは、死神とは何なのか。
そして五百年前に起こった悲劇の真相とは。
世界の謎と叶わなかった恋を巡る、青春ファンタジー。

この本はこんな人にオススメです!

  • 強い主人公ファンタジーが好きな人
  • 切ない片思いの行方にドキドキしたい人
  • 魔法学校での青春にワクワクしたい人

タイトルにもある通り、《メイデーア転生物語》は現代日本からの「転生」要素を含んでいます。

けれどその転生の設定が浮いてしまうことなく、しかも転生によって主人公が不自然に強い力を得るでもなく、メイデーアの世界観を大切にしながら、世界の謎の根幹へと転生設定が食い込んでいるのです。

設定に説得力があって物語に没頭出来る。それが《メイデーア転生物語》の魅力の一つだと思います。


主人公のマキアは「世界で一番悪い魔女」と呼ばれる《紅の魔女》の末裔。

両親から期待され、奴隷だったトールを拾ってからは更に競い合うように魔法の勉強を頑張った彼女は、努力家で強いです。

もちろん、マキアがただの末裔なんてはずもなく……。マキアは実は《紅の魔女》の生まれ変わりなのでは? と確信めいた予感と共に読み進めていくのは、とても楽しいです。

前世での叶わなかった片思い。そして、今世での片思い相手のトールを追いかけ、王都にある魔法学校へと進学するマキア。

魔法学校では、首席のネロ、異国からの留学生レピス、問題児の留年生フレイ、典型的なお嬢様のベアトリーチェなどなど、個性豊かで魔術師としても優秀な仲間やライバルと出会います。


私が《メイデーア転生物語》にハマったワケ

私は小さい頃から、ファンタジーが大好きでした。

村山早紀先生の《魔法少女マリリン》シリーズは今でも私のバイブルで、冒険者を目指す魔女っこのマリリンが、仲間達と力を合わせて王都アルシャンを舞台に戦っていたあの頃は、今思い出してもドキドキワクワクします。

児童書を読んでいた小学生時代から少し成長して、ライトノベルを読むようになった中学、高校時代。

その頃も、ファンタジーを好んで読んでいました。王道の剣と魔法の物語は大好物。けれど、王道でかつ面白い作品というのは、砂漠の中の宝石みたいに、案外なかなか出会えません。

だからたまに見つけると本当に嬉しくて嬉しくて……。

デルフィニア戦記》とか《おこぼれ姫と円卓の騎士》とかが好きな方、いらっしゃいましたら是非お話ししましょう。


《メイデーア転生物語》は剣と魔法なら「魔法」に重きが置かれた物語です。

マキアが拾って従者としたトールも騎士として王都に召されましたが、魔法騎士のような立場であるようです。ドラゴンを使役していて、格好良いんですよ。

この小説に出てくる魔法はきちんと詠唱するタイプ。大人になっても、ついつい魔法の詠唱は覚えて心の中で唱えたくなってしまいます。

私の思いついた魔法は「あったかいもの、あまいもの。出でよ、ホワイトモカ・エキストラ・ショット」でした。そう、スタバに行きたくなっちゃったんです(笑)


才能ある主人公が、努力によって才能を開花させて、未来を切り開いていく話が大好きです

世界の名作文学で言うなら、「家なき娘」も努力をして未来を切り開いていきますね。「あしながおじさん」もそうでしょうか……?

才能だけではなく、誰かに見初められたからだけではなく、きちんと努力をしているから共感できますし、私も頑張ろうって憧れるんです。

《メイデーア転生物語》の1巻なら、マキアが魔法学校に入学するために、受験勉強を必死になって頑張っているシーンが大好きです。

マキアみたいに、努力に応えてくれる才能があったら良いのになぁ……と少し遠い目にもなっちゃったりしますが、マキアに負けないよう、私も頑張りたいなと思います。


マキアとトール

マキアは10歳の誕生日に、奴隷だったトールを拾います。

トールは魔法を習う前から、無詠唱で物を浮かせる天才ぶり。

奴隷だった身の上から捻くれてしまっていたトールでしたが、マキアやオディリール家の愛情に触れ、素直じゃないけれど新しい家族をきちんと愛するようになりました。

切磋琢磨しながら成長していく二人の魔術師。

幼い二人のやりとりは、その後の別れを思うと胸が締め付けられるようになります。

流星群の夜、マキアとトールは引き裂かれます。

この世界にとって、流星は福音である。

マキアは前世の記憶を取り戻し、トールには救世主を守護する騎士の証である、四光の紋章が浮かび上がったのでした。


私は主従ものは特に好きでも嫌いでもない、普通に楽しめるタイプなのですが、ちょっと意地悪な従者のトールがマキアを「お嬢」と呼んで慕っている様子は、なんだか良いなぁと思います。

幼い頃は喧嘩しながらもなんだかんだで信頼しあっていて仲が良くて、マキアは鈍いから気付いていないみたいだけれど、トールはマキアのことをとてもとても大切にしてました。

良いですね!!!!

絶妙なすれ違い感です。鈍すぎるのでもなく、読者にはしっかりと伝わってくる思いがありながらも、本人達がすれ違うのにも納得のいく状況で。

けれどきっと、マキアの恋の行方が世界の命運を左右するんです。マキア、今度こそ片思いを成就させて……っ!


ルネ・ルスキア魔法学校と美味しそうな料理

王都ミラドリードは、どこか地中海めいた雰囲気を感じる街です。

カラフルな家々。街中を運河が走り、レモンが特産。

マキアの故郷「デリアフィールド」では、魔法の調子を整えるという塩林檎が特産で、リンゴパイはもちろん、林檎ジュースにサンドイッチに、と美味しそうなレシピがたくさん出てきます。

ミラドリードのレモンは、もちろんレモンパイにします。マキアはこのレモンパイをとても気に入って、とあるキャラとの友情の証にも、このレモンパイが登場します。

トールに会うため、王都に来たは良いものの、学校とトールの居る王宮では遠くてとても会えない……そう思っていたマキアに、一つの朗報が飛び込みます。

それは、特待生になれば王宮に招かれるかもしれないということ。

特待生になるために良い成績を取る。実習の成績は班行動で評価されるから、優秀な班員を集めて、協力して学校生活を乗り越えていく。新しい目標が出来ました。


コーヒーを飲みながら読むなら、ルネ・ルスキア魔法学校のシーンが特におすすめです。

既に塩林檎のレシピやレモンパイなんかも出てきていますが、他にも美味しそうな料理がたくさん登場します。

入学式後のお茶会では、数々のお茶菓子。

2巻ではジャガイモが魔法の栄養になるということで、ジャガイモ料理を使ったレポートを提出するという課題が課されます。

様々なジャガイモ料理の描写が堪らなく美味しそうです。

そして3巻では、コーヒーには合わないものの、ツナマヨおにぎりが物語の鍵を握ります。

他にも実習に持っていく栄養バーや、王宮で食べるピスタチオムース、異国風に味付けられた米料理にパスタ、と、食事の描写にも力が入っています。

小説の中に出てくる、食事の描写はお好きですか? 私は大好きです。

美味しそうな食べものが出てくると、それに合わせて美味しい紅茶やコーヒーを淹れたくなります。なんとなく味が想像出来るような気がして、空想フードペアリングが楽しめますよ。


マキ・リエ・ルシ・ア――紅蓮の理、血の人形、廻せ廻せ、赤き糸車

これはマキアが放った、五百年前の魔法の呪文です。

《紅の魔女》の日記に書かれた魔法。本来、その人自身しか扱えないはずの呪文を、何故マキアが扱えたのか。

マキアがこの呪文を放ってから、物語が、そして世界が大きく動きます。

マキアとトールの物理的な距離は縮まり、けれどやはり、まだ運命が二人を引き裂こうとします。

トールが守らなくてはならない「救世主」の存在。そして、前世でマキアの命を奪った金髪の男。

謎は深まり、伝説の大魔術師を彷彿とさせる偉大な魔術師達が、ミラドリードに集結します。


五百年前のそれは恋だったのか

《紅の魔女》と《黒の魔王》《白の賢者》、この三人が、五百年前の伝説の大魔術師です。

三人は力比べをする内に世界を戦争に巻き込み、異世界からやってきた《トネリコの勇者》によって滅ぼされ、《紅の魔女》は勇者もろとも自爆したと言い伝えられています。

《紅の魔女》の自爆によって世界の中心に大穴が開き、それが原因で、彼女は世界で一番悪い魔女と恐れられるようになってしまいました。

けれど、《紅の魔女》の日記に描かれた彼女はとても悪い魔女とは思えない、泣き虫の魔女でした。

競い合っていたと言われる《黒の魔王》は、《紅の魔女》に魔法のバスケットを贈っていました。

そして、《白の賢者》と《黒の魔王》《紅の魔女》は力を合わせて、ルネ・ルスキア魔法学校を建設していました。

彼らは本当に仲が悪かったのでしょうか? 救世主に滅ぼされなければならないような、悪の存在だったのでしょうか?

現世でマキアが、トールに叶わない恋をしているように、五百年前の《紅の魔女》と《黒の魔王》も、叶わない恋をしていたのではないか、と想像を掻き立てられます。

物語は3巻まで進んでも、まだ《紅の魔女》と《黒の魔王》の関係は明かされません。

とても気になります……。


魅力がいっぱいの《メイデーア転生物語》

努力家で実は泣き虫で、必死に前を向いて成長していくマキア。

マキアの頑張りには、本当に勇気づけられます。

小説を読むと、登場人物の気持ちが自分の中に入り込んだようになるのですが、マキアの気持ちに寄り添っている間は、いつもより背筋がピンと伸びたような気がしました。

世界の謎。偉大な魔術師。叶わなかった片思い。

未解決の問題をひとつひとつ解き明かしていくであろう今後の展開に、目が離せません。

是非是非、私と趣味が合いそうな方は、《メイデーア転生物語》を読んでみてください。今は3巻まで、好評発売中です。

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