丸井今井札幌《珈琲マルシェ2020》でトップバリスタとコーヒートークも

珈琲マルシェ2020

秋です。秋といえば、丸井今井札幌本店で開催される《珈琲マルシェ》の季節です。

今年は新型コロナウイルスの猛威もあり開催を心配する声が多くありましたが、会場を去年の2倍の大きさにし密を防ぐ、人数が多くなった場合は入場制限を掛ける、店舗ブースにはビニールシートを設置するといった感染予防対策を行い、開催されました。

私は貧血で調子が良くなかったので残念ながら平日1日のみの参加となってしまったのですが、今年のマルシェの様子をレポートいたします。


目次
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まるい《珈琲マルシェ2020》とはどんなイベントだったのか

《珈琲マルシェ》は札幌で一番大きなコーヒーのイベントです。

北海道内だけではなく全国から、コーヒー専門店と様々な大会の優勝バリスタや焙煎士、それにコーヒー業界の有名人が一堂に会します。

隅っこに指が入ってしまった……写真撮るのへたくそ。

“バリスタ界のエンターテイナー”岡田さんは、こんな大きなパネルを持っての参戦です。

それぞれのコーヒー専門店の自慢の豆は、店員さんからじっくり説明を聞けるだけではなく、試飲をしてから購入ができます。

全店が試飲に参加していて、スタンプラリー形式で10店舗以上試飲をすると、プレゼントの抽選も行えるんですよ。

私は抽選に外れちゃいました。残念!


《珈琲マルシェ2020》の開催概要

《珈琲マルシェ2020》は、例年同様、丸井今井札幌本店で開催されました。9階催事場を広々と使っての開催です。

期間は9月30日~10月5日で、最終日は18時に終了となります。

今年の出店数は24店舗

その他に、スイーツのお店やベーカリーショップ、イタリアのジェラートのお店などなど食べもの系のお店も出店しています。

マルシェではコーヒー豆を買えるのはもちろん、試飲用カップでの試飲が可能です。

試飲用カップは購入する場合は1,650円、レンタルだと500円払って返却時に300円の返金を受ける形式です。

購入するカップには好きな人のサインを貰うことも出来るのですが、早々に売り切れてしまったようです。

今年で5回目となる本イベント、年々人気が増していますので、今年はきっと予想以上にたくさんのお客さんが足を運んでくれたということですね。

来年は会場から人が溢れちゃうんじゃないかなぁ。


試飲しながら巡る全国のコーヒー専門店ブース

一部のお店になってしまいますが、試飲をしながら巡ったお店のブースをご紹介しますね。

紹介をしていないお店ももちろんオススメです。

一部のお店しかご紹介できずごめんなさい。

さて、試飲用カップを受け取って真っ先に目に入ったのがMORIHICO.のブースです。

北海道を代表するMORIHICO.は、珈琲マルシェでもきっちりと顔らしくブースを構えていました。

MORIHICO.はコーヒー豆チョコ「touka豆香」を先行販売していて、豆香を購入すると、ドリップバッグのプレゼントもあったみたいでした。

コーヒー豆チョコを販売しているお店は他にもあって、どこのお店が一番美味しいんだろう? と思いました。

好きな人は食べ比べをしてみるのも良いかもしれませんね!


丸美珈琲店さんは、今回もマルシェの主催です。毎年楽しいイベントを開催してくれてありがとうございます。

会場には代表の後藤さんもいらっしゃっていて、コーヒー豆にカビの胞子を付けてチーズのように発酵させた珍しいコーヒー豆や、最近流行りつつある「アナエロビックファーメンテ―ション(嫌気性発酵)」という生産処理方法で作った豆など、「おっ」と目を惹くコーヒー豆がたくさん並んでいました。

大注目だったのが、アップルパイのような香りのするコーヒー豆です。

リンゴのコンポートの香りだけではなく、シナモンの香りが強く辺りに漂って、試飲で注ぐと周りのお客さんが「どこかでお菓子焼いてるのかな~?」なんて不思議そうにするほどでした。

あまりにも美味しくて、普段買っている豆の倍くらいのお値段だったのに、即決で購入してしまいました。アップルパイ、恐るべしです。


続いてブースが可愛いヨシノリコーヒーさん。

雑貨が沢山並んでいて、中には雑誌のporocoや私も大好きなORIGAMIのアロママグまで。

個人的にぐっときたのが、アロママグの形をしたプラバンのブローチです。とっても小さくてプラスチックがつやつやとしていて、愛用しているアロママグとそっくりでした。

ちょっとお値段が張るので購入は我慢したのですが、買っておけば良かったかなぁと後悔するくらい可愛らしい出来でした。


TAOCAコーヒーさんは、ブースに並ぶドリップバッグやコーヒーボトルがとても可愛らしかったです。

試飲コーナーは私が訪れた時はサーバーから自分で注ぐ形式だったので、少し人が群がってしまっていました。試飲のしやすさはタイミングにもよりそうですね。

同行していたはるさくん曰く、去年はエチオピアのナチュラルがとても美味しかったのだそうで、今年は私も試飲してみました。

エチオピアのナチュラルって、どうしてこんなにも美味しいのでしょうね。

エチオピアのナチュラル、大好きです。

札幌ブレンドという限定ブレンドも用意してくださっていたのですが、こちらは「いかにも札幌、北海道らしいコーヒー」と言わんばかりの美味しい深煎りコーヒーでした。

記念に買いたいコーヒーの一つでしたね。


ニセコのスプラウトさんは、アウトドアにもってこいのグッズを持っての参戦です。

今年はコロナの影響もあってか、アウトドアが大注目でしたね。キャンプコーヒーなんかも大流行り。

キャンプやアウトドアにはもちろん、ベランダコーヒーにもこういったグッズを使うことで、一気に雰囲気が出そうですね。


Atticさんでは出島珈琲カステラ出島コーヒー羊羹を購入しました。

珈琲カステラを買いたくてAtticさんに行ったのですが、コーヒーカステラは他のお店でも売っていたので、(案外スイーツも一緒に売っているお店がありました)ぐるっと回ってから選んでも良かったかもしれませんね。

でも、長崎のカステラです。間違いなく美味しいでしょう。


どこのお店もコーヒートークが熱い

Taka Ishitaniは、ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップで2回優勝している石谷貴之さんのブースです。

試飲は行っていなくて、代わりに石谷さんの淹れる競技会優勝レベルのコーヒーを飲ませていただいたり、石谷さんがセレクトした高品質な豆を買うことができます。

メニューはこちら。

テレビでも紹介されていたので、私達はチャンピオン セレクションをオーダーしました。

まず運ばれてきたのがエスプレッソです。

砂糖もミルクも加えずにエスプレッソを飲むのは初めての体験なのですが、果たしてお味は……?

……と、飲む前にまず香りが凄かったです。

華やかなコーヒーの香りが、普段ドリップしているコーヒーとは段違いの濃度で感じられました。

香りだけで美味しいって感じ!

そしていざ実食ならぬ実飲。エスプレッソ、とろとろして滑らかで、繊細な酸味がゴージャスに口の中に広がります。

エスプレッソって「濃くて苦い」というイメージがあるじゃないですか? あれ、嘘です。

チャンピオンクラスになると、フルーティな豆の酸味が感じられて、口の中を香りと酸味が満たしてくれます。

まるで口の中にベルサイユ宮殿が建設されたようなゴージャスさです。

一滴でも濃厚に香りが感じられるのに濃すぎることはなくて、飲みやすくてびっくりしました。

続いて運ばれてきたのがミルクビバレッジです。

チャンピオンが目の前でミルクを注いでくれます

コーヒー愛好家には堪らない瞬間でした。

厳密には「ラテ」とは違うようで、確かに普段飲むカフェラテとはミルクの量が異なるようでした。

口を付けるとまずびっくり

ミルクがまるで「クリームか!?」というくらいもったりしています

たぶん、コーヒーの層の上に濃いミルクの層が乗っていました。

ミルクじゃなくてクリームだ、クリームだと思いながら飲み進めていきましたが、まさにこれはチーズケーキのような味わいでした。

コーヒーの酸味が濃いミルクと混ざって、乳製品でした。

段々と温度が下がり、上のクリーム感のあるミルクが減ってきた後半になるとまた味わいが変わって、今度はヨーグルトのような味に感じられました。

日本のトップ、世界レベルのコーヒーにもなると、ここまで華やかな酸味のあるコーヒーを淹れられるようになるんだね。

石谷さんが忙しくエスプレッソを淹れている間、目の前では他のスタッフさん(COFFEE MAMEYAの小倉さん)が目の前でコーヒーを淹れたり、色々とコーヒーのお話しを聞かせてくれました。

「ミルクブリューを流行らせようとしているんですよ~」なんて話してくださったり。

ORIGAMIを使っていたので、私からもつい話しかけてしまったり。

ウェーブではなく円錐フィルターを選んで使っているけれど、その時その時でフィルターの厚みを変えるそうです。

円錐フィルターだと抜けが早くて好みの味と違うなと悩んでいたのですが、もしかすると、私は少し分厚いフィルターに変えてみると良いのかもしれないなと思いました!


楽しいTaka Ishitaniブースではサインも貰って、次のブースへ。

こちらのいつか珈琲屋さんも美味しいコーヒーを試飲させてくれました。

ジャパン・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ優勝の焙煎士さんが居るいつか珈琲屋さん、5種類のコーヒーをゆっくりと試飲させてくれて、居心地が良かったです。

こちらでは深煎りの「濃潤ブレンド」を購入したのですが、これがまたフレンチプレスで淹れると甘さもあって飲みやすくて美味しかったです。

来年はもっとお話しを聞けたら良いなと思ったブースでした。


京都のOkaffe kyotoは岡田バリスタのカリスマが弾けていました。

後日Instagramを見ても、岡田さんと写真を撮った人の画像が上がっていて楽しそうでした。

大会の記念トロフィーが綺麗に飾られていて圧巻だったのですが、このブース、実は突っ込みどころがあって……

岡田バリスタのブロマイドが販売されています(笑)

珈琲マルシェでバリスタのブロマイドが買えるのはOkaffe kyotoだけです。

笑顔になれる楽しいブースでした。私もサイン貰いましたよ!


他にも楽しかったブースはUnirさんです。

ブースの前でお兄さんがこちらの特別な豆達について熱く語ってくれていたのですが、山本バリスタがコーヒーを淹れ終わったのにも気付かないくらいずっと喋って喋って喋り倒してくれていました。

この豆は数が少なくて、とか、これは札幌限定で販売しますとか、この品種はどれくらい珍しくて、とか、普段目にすることの無いような高級な豆についてお話を聞ける貴重な機会で、お財布に余裕があればどれか一種類くらい購入したかったです。

買ったところで美味しく淹れる技術が……なんて心配しながらマルシェを回っていたのですが、このクラスの豆になるとどう淹れても美味しくなるから大丈夫だそうです。

ちょっと誇張表現はあるかもしれませんし、やっぱり上手に淹れたらその分もっと美味しくなるとは思うのですが、そう言われると安心して高い豆でも買えてしまえそうな気がしますね。

ボクも来年は買ってみようかなぁ。


それからワクワクしたのがPhilocoffeaさん。ブースの写真は良い感じのが撮れていなかったので、家に帰って戦利品を撮影した時の写真ですみません。

マルシェ2日目からは世界チャンピオンの粕谷さんもブースにいらっしゃって、目の前でコーヒーのドリップをしていました。

「4:6メソッドで初めてコーヒーが美味しく淹れられるようになったんです」

と考案者ご本人様に伝えられる機会があるなんて、夢のようでした。

粕谷さんからはマグカップに黄金色のペンでサインをいただいて、今も自室に飾っています。

お店で豆を購入した方は、黒缶にサインを貰っている方もいらっしゃいました。

お店の缶にサインしてもらうの、すっごく良いなぁ。

購入した豆は、実店舗でもまだ販売していない、粕谷さんが考案した発酵プロセスの豆です。その名も「エチオピア 粕谷哲プロセスA・B」です。

AとBで発酵プロセスに若干の差があって、Bの方がウォッシュトに近いかなというお話だったのですが、セットで割引にもなりますよ、とお店のお姉さんに唆され上手に営業されて、両方購入しちゃいました。

関東のPhilocoffeaファンよりも先に特別な豆を飲めるということで、大興奮。自宅に帰ってから飲んだコーヒーはめちゃくちゃ美味しかったです。


《珈琲マルシェ2020》はフードやスイーツも熱かった

今年は去年以上に、フードやスイーツ、カフェのブースが増えていました。

イートインスペースも僅かながらあって、購入したパンやケーキを会場内で食べることが出来ました。

壁際の狭いブースで立ち食いになってしまうので、ゆっくり優雅なコーヒータイムとはいきませんが、会場外に出てお昼ご飯にしてしまうと混雑による入場制限に引っ掛かってしまう心配もあったので、会場内で軽食を食べられるのは有り難かったです。

写真はラ・ジョストラさんの「大人のコーヒーフロート」です。

近年コーヒーカクテルが流行っていますが、きちんとしたものを飲むのはこれが初めて。ワクワクしながらくいっと飲んでしまって、ふわふわ酔っ払ってしまいました。

ジェラート部分もかなり美味しかったので、来年はジェラート単品で頼んでみても良いなぁと思いました。


今年はクレープリー月さんやチェットベーカリーさん、ペンギンベーカリーなどフード系のお店が10店舗弱あったでしょうか。

夢中になってコーヒーを飲んでいると、だんだんとお腹も空いてくるので、フードブースはとても魅力的でしたね。

Taka Ishitaniブースの他に、STANDARD COFFEE LAB.さんもカフェスペースを出していて、試飲以外にも会場内で飲食を楽しめる幅が広がっていました。

広い会場内を、試飲を求めて歩き回り、ずっと立ちっぱなしなのは疲れるものです。

なのでカフェブースで一休み出来るのがとても有り難かったです。


全道から、そして道外からもお客さんが来ていたようで、会場では本当に多くの人の姿を目にしました。

中には車椅子の方や、白杖を持った方もいらっしゃいました。

コーヒーを楽しむのに垣根など無いのだなと感じました。

その一方で、会場のバリアフリーはどうでしょうか?

今年は密を回避して会場を大きくしたお陰で、通路も広くなり車椅子の通行の幅にも余裕が出来たと思います。

一方で、試飲のカップは割れやすい陶器性。

目の不自由な方は、落としてしまわないかとドキドキされていたかと思います。

お子さん連れのお客さんが、落として割ってしまったということが実際にありました。

レンタルカップだけでも良いので、割れにくいカップも選べたら良いのにな、と思いました。


多くの人がごった返すイベントで、混雑の解消を始めとして、様々な課題もあるのかなと思います。

けれど、コーヒー愛好家には堪らない魅力のあるイベントでもありました。

ほんっとうに楽しかったです。体力さえ許せばもっともっと堪能したかったです。

来年はもっと勉強して、深くコーヒーを楽しみたいと思います。

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