バリスタの世界チャンピオンも使用したことで一躍有名になったORIGAMIドリッパーに、ついに待望のAS樹脂(プラスチック)製のものが誕生しました。
プラスチック製のORIGAMIということで、私は愛情を込めて「プラガミ」と呼んでいます。
一部フォロワーさんとは「プラガミ」で通用するけど、一般的にはどうなんだろう……?
この記事内では、ORIGAMI Airでは長いので「プラガミ」と呼ばせていただきますね。
さて、私は従来の陶磁器製のORIGAMIはSサイズ、Mサイズ共に所持しています。
プラガミは現在Sサイズのみの販売なので、この記事では従来のORIGAMのSサイズと比較していこうと思います。
- ORIGAMI Airの特徴
- 従来のORIGAMIとORIGAMI Airの比較
- ORIGAMI Airがおすすめな人
プラガミについて、徹底解説していきますよ。
ORIGAMI Air(オリガミエアー)とは
元々ORIGAMIは、名古屋のTRUNK COFFEEさん監修で、k-aiさんより発売されている世界一のドリッパーです。
(コーヒー界隈には世界一のドリッパーが複数ありますが、ORIGAMIが一番「世界一」って形容されることが多いと思います)
ORIGAMIが世界一と形容される理由は、バリスタの世界大会で優勝した方がORIGAMIドリッパーを使っていたから。
一躍有名になった、シンデレラのようなドリッパーなのです。
そのORIGAMIドリッパーのプラスチックバージョン、プラガミとはどのようなドリッパーなのでしょうか?
AS樹脂で作られたドリッパー
プラガミは、AS樹脂というプラスチックで作られたドリッパーです。
プラスチック製ってことは、安っぽいんじゃないの?
そんなことはありません。のちほど陶磁器製のORIGAMIとも比較しますが、厚みも従来のORIGAMIと変わらない感触です。
ハリオのV60なんかは軽くて薄くて使っていくうちに熱でヒビが入っていきそうな感じがしますけれど、プラガミに関しては、なんとなくいつまでも頑丈に長持ちしそうな感じがします。
私はドリッパーをいくつも持っているわけではありませんけれど、持っているドリッパーの中でもプラガミは厚みを感じる方です。
がっちりしているってことだね。
現在は1~2杯用のSサイズのみの販売
従来のORIGAMIは1~2杯用のSサイズと2~4杯用のMサイズが販売されていますが、プラガミはSサイズのみ。
売れ行き次第ではMサイズが出ることもあるだろうとは思っているのですが、現在は小さいサイズのみということで購入を迷われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
特に、従来のORIGAMIのMサイズは大きくて重かったので、持ちにくくて落としそうな不安感が大きかったのですよね。
MサイズのORIGAMIがプラスチックになってくれたら、安心して使えそうな気がします。
っていう要望をネットの片隅でぼやいておくよ!
自分一人用のコーヒーを淹れるのであれば、小さいコーヒーカップサイズはもちろん、大きめのマグカップサイズでもSサイズのプラガミで充分淹れられるので、おすすめです。
コーヒー豆20gくらいまで入るので、お湯300cc~340cc(抽出レシピによる)くらいまで抽出できます。
大きめのマグカップが300ccくらいなので、充分な量になります。
もちろん一人用のコーヒーカップで、コーヒー豆12gくらいのレシピで抽出してもおいしく淹れられます。
従来の陶磁器製ORIGAMIと比較。ORIGAMI Airのメリットは?
それではここからは本格的に、従来の陶磁器製ORIGAMIとプラガミを比較していこうと思います。
ここまででもだいぶ比較してきちゃったけどね。
プラガミを語る上で、ORIGAMIの性能に触れないことは難しいですからね。
引き続き、プラガミの推しポイントを語らせていただければ幸いです。
①ORIGAMIの性能そのままに、軽くて丈夫に大変身
プラガミとORIGAMIのSサイズは、当然ながらリブの数は一緒。
ORIGAMIのドリップ性能はそのままに、このように進化しました。
- 軽くて持ちやすくなった
- 落としても割れなく、丈夫になった
- 持ち運びもしやすくなった
従来の陶磁器製ORIGAMIだと、落として割ってしまったり、持ち運んで壊してしまったりという悲劇が絶えなかったと思います。
ツイッターでも、ORIGAMIを割ってしまった写真を何度か見たことがあります。
それがプラスチック製になったことで、ORIGAMIあるあるの悲劇が解消されるようになったのです。
ORIGAMIの一番の弱点が克服されたと言ってもいいくらいだね。
陶磁器製ORIGAMIだと持っていて若干重たいなという印象もあったのですが、プラガミなら軽くて安心。
ORIGAMIの一番広い部分は女性や手の小さい方には持ちにくい大きさなので、陶磁器製ORIGAMIだと落としてしまう不安があったのですが、プラガミなら落とすのも怖くありません。
女性や力の弱い方の味方になる本格ドリッパーがプラガミです。
そしてプラスチック製で丈夫になったことで、持ち運びも気軽にできるようになったのも忘れてはいけないポイントですね。
キャンプにはもちろん、ちょっとした外泊で本格的なコーヒーを飲みたいなというときにもプラガミなら持って行きやすいです。
荷物の中で押されて割れる心配はゼロだよ。
陶磁器製ORIGAMIは絶対にキャンプには連れて行けなかったので、これは大進化だと思います。
②安価でコーヒー初心者でも手に入れやすい
プラスチック製になったことで、プラガミは大幅な値下げが実現しました。
ご覧のように、およそ半分の金額になりました!
これならORIGAMIが高くて手に入れにくかった人も買いやすいね。
ORIGAMIデビューにもいいですね。
しかも陶磁器製ORIGAMIと比べて壊れにくいので、長持ちする=コスパが良いのです。
ORIGAMIが気になっていて、値段が理由で買っていなかった方はプラガミを買わない理由はないでしょう。
③半透明なマットカラーが可愛らしい
陶磁器製のORIGAMIには焼き物特有のぱきっとした色合いや、最近発売された淡い色のマットカラーシリーズがありました。
プラガミはマット系の色合いで統一されており、今のところは全6色。
- マットグレー
- マットベージュ
- ブラック
- マットグリーン
- マットピンク
- クリア
の展開となっています。
私はマットグレーを使っているのですが、クリア以外の色も半透明な感じがして、ドリップの様子が透けて見えるのがいい感じです。
ドリップの様子が見えるドリッパーってなんだかいいよね。
私の周りではブラックを購入した人が多かったのですが、あなたのお気に入りの色はどれでしょうか?
ブラックやクリアは、他のコーヒーツールとの統一感も出しやすくて便利ですよね。
ORIGAMI Airと従来のORIGAMI、味の違いはわからない
プラガミと陶磁器製ORIGAMI、気になるのは味の違いですね。
プラスチックと陶磁器ということで熱伝導率は変わり、厳密には味に変化が出るはずなのですが、おうちでおいしく飲む分には味に違いはないように感じました。
- 酸味は陶磁器製ORIGAMIと変わらない感じ
- 苦みの出方も変わらない
- 抽出後の温度も同じくらいに感じる
- コーヒーの甘みもきちんと抽出される
- 香りも従来のORIGAMIと同じように立ち上る
プロのバリスタさんの味覚だと、味の違いがわかるかもしれませんね。
自宅用で使う分には味の違いは気にしなくて良いレベルなので、安心してプラガミを購入してください。
ORIGAMI Airがおすすめな人
さて、プラガミはどんな人におすすめなのでしょうか?
- 安価なドリッパーを探している人
- 落としても壊れないドリッパーを探している人
- 本格的なコーヒーを淹れたい人
- 食洗機対応のドリッパーが欲しい人
だとMAYAは考えます。
ここから各項目について、詳しく解説していきますね。
①安価なドリッパーを探している人
プラガミの価格は、従来の陶磁器製ORIGAMIの約半額、1,320円です。
もっと安価で有名なドリッパーはありますが、プラガミも手が出ない価格帯ではないと思います。
がっしりした作りで壊れにくいので、コスパもとても良いです。
陶磁器製ORIGAMIと変わらない味(つまりは世界チャンピオンの味!)を出せるのだと考えたら、これは買うっきゃないと思いませんか?
「とにかく一番安くてそれなりに良いドリッパーが欲しい」
という方にはプラガミは一番の候補にはなりにくいですが、そこそこのこだわりもあるのであれば、プラガミは安価かつこだわりを満たせてとても良いドリッパーだと思います。
ちなみに、とにかく安価でおいしく淹れられるドリッパーならV60が最強だと思います。
②落としても壊れないドリッパーを探している人
ドリッパーってこだわるようになると、陶磁器製のものがだんだん増えてくるのですよね。
陶磁器製の従来型ORIGAMIもそうですし、先日世界2位に輝いたバリスタさんの畠山さんが使っていた「フラワードリッパー」も陶磁器製です。
また、セラミック製のドリッパーも近年流行っていて、見た目は可愛らしいものの、落としたら割れてしまわないかな? と心配になります。
その点、プラガミなら大丈夫。
プラスチック製な上、厚みもしっかりあります。
うっかり踏んでも壊れない……ですが、足の方が怪我をしてしまいそうです。
それは危ないね。気を付けてね。
うっかり落としてしまうことが心配な人の他に、キャンプなどにドリッパーを持っていきたい人にもプラガミはおすすめです。
③本格的なコーヒーを淹れたい人
プラガミの魅力はここに尽きます。
陶磁器製のORIGAMIは、世界チャンピオンが使ったドリッパーです。
それとほとんど味が変わらないプラガミ。
もう、本格的なコーヒーを淹れられる予感しかしませんよね?
ドリップがうまくなったら、世界レベルのコーヒーを淹れられるのかな。
近年の世界大会では浅煎りのスペシャルティコーヒーが流行っていますので、特に浅煎りのコーヒーが好きな方にはプラガミはおすすめです。
本格的に、世界レベルのコーヒーをプラガミで淹れましょう!
④食洗機対応のドリッパーが欲しい人
陶磁器製ORIGAMIもプラガミも、食洗機対応となっています。
私はコーヒーを淹れるくらいだったら本格的に洗剤をつけて洗わなくても、水洗いで充分かなと思ってしまう派なのですが、気になる方は気になりますよね。
プラガミは安心して食洗機に入れられるから、食洗機ユーザーさんは必見だね。
特に食洗機を使うメリットとしては、乾燥ができるということが挙げられます。
プラガミ、陶磁器製ORIGAMI共にリブの数が多く、表と裏とギザギザの溝がたくさんあります。
ここをひとつひとつ手作業で拭くのがなかなか大変で、特に内側の水滴は拭ききるのが大変です。
ORIGAMIシリーズの利点として重ねて収納できるというのがあるのですけれど、濡れたまま収納するとカビが気になりますよね。
食洗機なら乾燥までも自動でやってくれるものがほとんどだと思いますので、食洗機ユーザーさんとプラガミの相性はとても良いと思います。
ORIGAMI Airの登場で、ドリッパーの選択肢が広がったことに歓喜
- 軽くて落とす心配がない
- プラスチック製なので落としても割れない
- キャンプなどにも持っていきやすい
- 半透明なマットカラーが可愛らしい
- 従来のORIGAMIと遜色ない味わい
- 従来のORIGAMIと素材が違うため、厳密には熱伝導率が異なる
- Sサイズしかない
- 従来のORIGAMIと比べて、角がざらりと引っかかる感触がある
従来の陶磁器製ORIGAMIは価格が高く、やや手を出しにくいものでした。
割れやすさ、欠けやすさも耳にしていた方は多いかもしれません。
ですが、プラガミはORIGAMIの弱点を改良し、安価で手にしやすくなりました。
値段が半額なのはとっても大きいよね。
プラガミは、同じくAS樹脂製のドリッパーホルダーとの相性も良いです。
陶磁器製ORIGAMIでもAS樹脂製ホルダーは使えるのですが、ORIGAMI自体に高級感があるため、AS樹脂製のホルダーを使うと安っぽく見えてしまって……。
けれどプラガミなら、材質が一緒なので統一感があります。
初めてORIGAMIシリーズを買うのであれば、AS樹脂製ホルダーと一緒に購入されることをおすすめします。
プラガミの登場で、安価なドリッパーの選択肢が増えました。
コーヒーラバーやこれからコーヒーを始める人にとって、性能の良いドリッパーの選択肢が増えたことがとてもうれしいです。
ぜひ、プラガミと一緒に素敵なコーヒータイムを過ごしてください。
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