とても暑くて爽やかに晴れた先日、ノーザンホースパークに連れていってもらいました。
連れていってくれたのは、以前モモカフェにも連れていってくれた、年の離れた職場の友人です。いつも素敵な場所を教えてくれて、ありがとうございます。
今日ご紹介するカフェは、北海道厚真町にあるMomo Cafe(モモカフェ)さんです。エゾリスが遊びにくるカフェとして話題になったこともあるMomo Cafeさん。https://twitter.com/myumyulovemyu/s[…]
さてさて、今回の記事は、写真たっぷりに夏のノーザンホースパークをご紹介します。
北海道の雄大な自然に癒やされたい人、必見です。
ノーザンホースパークとは?
今回訪れた「ノーザンホースパーク」ですが、これは北海道苫小牧市にある、馬と自然のテーマパークです。
新千歳空港からは車で約15分、シャトルバスも出ています。
競馬好きの方はもちろん、馬好きな方、自然と触れ合いたい方、飼い犬を連れてドッグランで遊びたい方、ポニーショーが見たい方……様々な方が様々な場所から訪れる、北海道を代表する観光施設の一つです。
(現在は感染症対策のため、ペットを連れての入園はできません)
ノーザンホースパークは、北海道の人でも「馬と触れ合える施設」、ちょっと詳しい人でも「競走馬や種馬・お母さん馬を引退した馬や、ポニーと触れ合ったりショーが見れる自然の多い施設」というくらいのイメージの場所かな? と思います。
実はノーザンホースパークは「ノーザンファーム」という競走馬を育成する牧場を母体とする施設です。
この「ノーザンファーム」はかの伝説の競走馬《ディープインパクト》を排出した牧場でもあります。地元北海道に、日本の競馬界の一時代を担った馬の出身牧場があったのですね。
ディープインパクトはもう亡くなってしまいましたが、「ディープ」のお母さんの《ウインドインハーヘア》は今もまだ元気にノーザンホースパークで生活しています。
この日は(この日も?)「こまめに水分補給をしなければ絶対熱中症になる!」というくらい気温の上がった日でしたが、パークに着いてみると吹き抜ける風が程よく強めで気持ち良かったです!
直射日光の当たる場所は流石にジリジリと暑かったものの、木陰も多いパーク内。涼しいとまではいかないものの、過ごしやすい空気でした。
木陰というのは建物とかで出来る「日陰」と違って、どこか柔らかな空気に包まれるものなのですね。
土の柔らかな地面に、生える芝生。背の高い木々が強い日差しを遮ってくれて、空気がとても美味しい。
大自然の施設なので、ハエやアブも居るのですけれど、うっかり虫除けスプレーを忘れてしまった私でも、一箇所も虫刺されにはなりませんでした。
安心して楽しめる屋外施設だと思いますよ。
ノーザンホースパーク限定ドリップバッグを求めて
このブログはコーヒーブログ。ただ観光をしてきた訳じゃありません。
どんっ。
ノーザンホースパーク限定、ドリップバッグです。
実はこのドリップバッグ、私の大好きな《宮の森アルケミストコーヒー》さんで作っています。
大切な友人と馬を見て癒やされることももちろん目的だったのですが、隠れた目的が、このドリップバッグでした。
使われている豆は、《コロンビア スイートベリー》。中煎りのコロンビアです。特別なブレンドとかではなくてお店でも同じ豆を買えるのですが、ここは雰囲気を大切に。
パークで遊んで、その記念に美味しいコーヒーを買って帰って。他にも持ち帰りのできる美味しいパンや、馬の蹄型のクッキーなんかも売っているので、併せて購入して、翌日に優雅な朝食を楽しむ、なんていうのも素敵だと思います。
ちなみにお値段は1袋300円。テーマパークの特別価格ですねぇ……。た、高い……。
お店で豆を買った方がもちろん圧倒的に安いです。けれどお土産や話のタネになりますよ。私もつい3袋買ってしまいました。話のタネ話のタネ。
後日、ノーザンホースパーク限定ドリップバッグを飲んでみました
“深さと爽やかさ、相反する魅力の共存”
口元に入ってくる段階ではボディ感を、後半から柑橘系の風味が広がっていきます。中煎りに仕上げることで実現した“深さと爽やかさ”、相反する2つの魅力が共存する一杯となります。
これは、アルケミストコーヒーでコロンビアを購入した時に付いてきたカードの説明です。
浅煎りよりも少しだけ多く焼いている中煎りだからこそ、甘さを纏った酸味だけでなく、ボディ感を表現することができるのですね。
コロンビアのウィラ地区で育てられた最高品質の豆。コロンビアのウィラ地区は、私の馴染みがある他の専門店でも定番品として取り扱っています。
裏面の淹れ方説明を読んで、いざ淹れてみます。
紅茶のティーバッグに似ていますね。袋はしっかりとしていて、なかなか破れなさそうです。紅茶のティーバッグと違って、コーヒーは一杯に使う豆の量が違いますから(紅茶は2~3g、コーヒーはこれなら15gくらいでしょうか?)あまり弱い袋だと、重さに負けて破れてしまいます。これなら大丈夫。
お湯を沸かして、95℃まで少し冷まします。温度計があるので、きっちりと測りました。
注ぐお湯の量は180cc~200ccとのこと。うっかり204ccになってしまいました。
濃いコーヒーが好きなら180cc、薄めが好きな方は200ccを守ればとりあえず美味しく淹れられそうですが、お好みで調節しても大丈夫そうです。私はまずは真ん中の190ccで淹れてみれば良かったな、と後悔しています。
目安の真ん中の湯量で淹れてみて、その後お好みで増減させるのが良いと思います。
3分待ったら、紐を引っ張って上下にちゃぷちゃぷちゃぷ。30回振ったら出来上がりです。蒸らしとか、特に行わないのですね。とっても楽ちん。3分待つだけ。フレンチプレスよりも楽ちんです。
こんな簡単に淹れられて美味しいのだろうか……とめちゃくちゃ不安だったのですが、カップに口を近付けてびっくり。
気持ちの良い屋外施設。感染対策もしっかりと
もし十年後にこのブログを読むことがあったら、きっとこの激動の時代を「そんなこともあったなぁ」と一瞬の出来事のように思い返すのでしょうか。
十年後の自分のために、そして読者の皆さんのために記録しておきますと、今は新型コロナウイルス感染症の流行まっただ中。
北海道は日ごとの感染者数は10人前後で落ち着いていて、緊急事態宣言が解かれてからはだいぶ経過していますが、東京や大阪、九州などの大都市圏は100人、200人と連日多数の感染報告が上がっています。
犬や猫への感染報告も聞くことがあるので、馬への感染も心配です。
ノーザンホースパークも、良い意味で神経質に感染症対策を行ってくれていました。
ご覧の通り、気持ちの良い屋外施設。こうして写真を撮っても他のお客さんが写り込まない、がらりとしてしまった園内。(お盆時期は結構お客さんが来ていたみたいなので、混雑具合はその日にもよると思いますが)
屋内施設よりも、感染リスクの低いレジャースポットだとも言えそうですね。
繊細な動物達が居るので、積極的に「皆さんホースパークに行きましょう!」とは言えませんけれど。少しでも自分が感染している可能性があると思った時は、来園を自粛するようにしましょうね。
厩舎で出会うたくさんの馬達
馬に会える第一のスポットは、厩舎です。
全ての厩舎は入り口に除菌用アルコールが設置され、入る度に手指消毒をすることになります。
このように一つ一つの馬房には、馬の名前やプロフィールが書かれています。この写真の馬房は、ディープインパクトのお母さん、「ウインドインハーヘア」ですね。友人は「ウインドさん」なんて呼んでいました。
実はウインドインハーヘア、一度冬に訪れた時もお会いした馬なのです。また会えた! と嬉しくなりました。
馬房の掲示板には、雌雄の他に、生まれた国が書かれていたり、お父さんとお母さんの名前が書かれていたり、元競走馬だったサラブレッドには、主な戦績が書かれたりもしていました。
「この馬はいっぱい勝ったんだね」「馬の勝負の世界は大変なんだね」なんて小声で話しながら馬房を巡るのも楽しそうですね。
ウインドインハーヘアのお部屋には、細く切った新聞紙が敷かれています。
他の馬達は藁が敷かれているのですが、もう高齢のウインドインハーヘアは、藁から病気にならないように、こうして新聞紙を敷いているそうです。一人一人(一匹一匹?)に合わせて、心を込めて馬達のお世話をしているのですね。
柵があるので、どうしても馬房の馬は上手く撮るのが難しいですね……。
ショーに出るポニー達や、馬車を引いてくれる馬も時間帯によっては馬房に居るので、「さっきの子だ! また会ったね!」と嬉しくなりますよ。
厩舎の傍では黒猫ちゃんにも会いました。目線くださーい、と言ったらこっちを向いてくれたので、この子は人間の言葉がわかるみたいですね!(笑)
うう、猫可愛いよう。
パドックにもたくさんの馬が
馬が居る風景として想像するのは、このようなものが多いのではないでしょうか?
これは、パドックと言うそうです。
ポニーちゃんの居るパドック、大きな馬の居るパドック、男の子だけ・女の子だけで分かれていたり、おじいちゃんが馬がゆったりと余生を過ごしていたり……。
パドックの周りは日差しを遮るものが無くて真夏には暑いですが、馬達がのびのびと歩いたり寝転んだりしている姿が見られます。
写真を撮るにも良いスポットですね。ぱちり。
ほら、寝ている子が可愛い……。
馬は本来草原で暮らす草食動物なので、眠る時でもいつでも逃げられるように、立ったまま、足を少しだけ曲げて休みます。
こうやって無防備に眠れるのは、命を脅かすライオンやトラが居ないことをわかりきっているからなのですね。
自然を感じられるパークですけれど、完全に自然体なのではなく、人間と共生しているからこそ生まれる姿がここにあります。
体調管理のために、お洋服を着ている馬も居ます。引退した馬、高齢の馬も住んでいる場所なので、このような姿も見られるのですね。
競馬場では決して見られない馬の姿。馬を好きな方には、是非一度ご覧になってほしいです。
青空をバックに見上げる馬の姿。威風堂々としていながらどこか優しく人間を見詰めてくれていて、心が安らかになります。
大人気のポニーショー。送風機の風が涼しげです
園内を回っていると、ポニーショーの時間に。
11時からのポニーショーは事前に入場券(無料です)を受け取って、13時からのポニーショーは入場券なしで見ることができました。
実はここ、ノーザンホースパークは、日本で初めてポニーショーを考案した施設らしいのです。
ポニーショー発祥の地で見るポニーショー。感慨深いものがありました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、来園者数は少なくなっています。それでも、ポニーショーには比較的多くのお客さんが来ていました。
入り口では必ずアルコールでの手指消毒を行って、複数ある出入り口は開放して、大きな送風機が室内の空気を循環させていました。冷房を掛けても換気をしているので、ぐっと冷えてはいませんでした。馬達には少し暑かったかもしれません。
11時からのポニーショーには、3頭の馬が来てくれました。きちんと名前を紹介してくれていたのですが、なかなか覚えられず(汗)詳しく紹介できなくてごめんなさ~い。
まずは2頭が出てきて、途中で1頭交替しました。
スタッフのお姉さんの明るい声を聞くと、こちらもワクワクと楽しい気持ちになってきます。
目の前で躍動する馬は見ていると生命力を分けてもらえるような心地になり、元気が湧いてきます。
芸を成功させると手を振ってくれたり、変顔をしてくれたり、スタッフさんの指示で立ち上がったりと、馬達のサービスも抜群。
私の目ではよくわからないのですが、馬も芸を成功させるとドヤ顔をするらしいですよ。可愛いですね。
15時からは、公開トレーニングがありました。
スタッフさんの衣装がポニーショーのものではなかったり、館内の照明が落ちていたりと少し裏側的な雰囲気もありつつ、けれど、ショーの内容はトレーニングとは思えないほど完成度が高かったです。
スキップをしたり、大きな輪っかを潜ったり。輪っか潜りの技は、つい最近習得したものだそうです。
馬は足元が見えないらしいのですが、この子は狭い足場に両足を乗せたり、そこから後ろ足だけに移行したりが出来る凄い子なのだそうです。
一つ一つ、技の解説も聞きながら見るトレーニングは、パークのポニーちゃんについて知ることも出来て、興味深い時間になりました。
こういう時間が、馬への愛着を深めてくれそうです。また行きたいなぁ。
軽食が食べられるカフェはテラス席が気持ち良い
サンドイッチやパン、自家製パンにケーキやクッキー、そして飲み物を飲んで一息吐ける、K’sガーデンカフェでお昼ご飯を食べました。
注文をして外に出れば、散歩も出来るガーデンが一望出来ます。
写真奥には滝もあって、涼しげな音が聞こえてきます。爽やかな風も吹き込んで、とても気持ちが良かったです。
私が頼んだのはバゲットサンド。バゲットも自家製でしっかりと噛み応えがあり、なによりたっぷりの野菜がシャキシャキと新鮮で美味しかったです。
先程まで馬が草を食んでいる様子を見ていたので、馬の気分を味わいつつ……(笑)
バゲットサンドは上手に食べるのが大変でした。手に持つために袋も付けていただいたのですが、それでも崩れる崩れる。
サブ○ェイと違って「バゲット(フランスパン)」なので、パンが硬いのですよね。軽食のつもりで食べていたら、案外ずっしりとボリューミーでした。たくさん噛んで食べることになるので、満足感はいっぱいです。
飲み物にはアイスコーヒーを。お土産物屋さんにはアルケミストコーヒーのドリップバッグが置かれていますが、カフェのコーヒーはアルケミストのではなさそうですね。
味もたぶん違うのですが、何よりお値段が安い(笑)アルケミストさんの豆だったら、あんな普通のコーヒーの値段では出せないだろうなぁ。
食後にケーキを食べたいな、なんて思っていたのですが、満腹になってしまい食べられず(苦笑)くそう、次は甘いパンとしょっぱいパンと、ケーキを絶対食べてやるぞ!
先程の写真奥の庭園は、ちょっとした森林浴が楽しめそうな木々の立ち並ぶ場所があり、季節によっては花々が咲き乱れる箇所があったり、西洋風のバラ園があったり。
とても手入れのされた、そこを見ているだけで一日過ごせそうなくらい、広くて見どころのある庭園でした。
そしてこの庭園を抜けると、一面の緑。馬見の丘が。
展望デッキ? を上ると、ノーザンファームが一望できます。
こちらの馬は、未来の競走馬になる馬や、種馬になる貴重な馬も居ます。ホースパークとは違い、触れ合うことは出来ません。
馬達を驚かせないように、大きな声は控えつつ、草原を吹き渡る風とどこまでも続く牧場の景色を楽しみました。
朝から行って、夕方くらいまで園内を満喫しました。
この日一日だけで、2万歩近く歩いていたんですよ。それだけ広大な敷地、大自然のパークでした。
写真は撮れなかったのですが、馬車にも乗りました。観光馬車は大人一人600円ですが、乗り物酔いの大丈夫な方には、せっかくなので乗ってみてほしいです。
馬の目線から見る園内の自然。外からはガラゴロと優雅に揺れているように見える馬車は、意外とガッタンゴットン。馬の歩く速度に合わせて、不規則に揺れたり速度が変わったり。
昔の人は、こんな乗り物に乗っていたのか!
小説で読むだけだった馬車って、こういう乗り心地だったんだ!
と感動します。
私は体験しませんでしたが、紹介したものの他に、ガンシューティングで楽しめる場所もあり、引き馬やホーストレッキングを体験出来る場所もあり、カートや連なった自転車(何て言うのでしょうね?)もあり、と園内の散策は歩くだけでありません。
見掛けたお客さんは少なかったですが、大人から子どもまで、楽しそうに園内を満喫していました。
北海道を代表する観光地、新千歳空港から車で15分です。シャトルバスもあります。
コロナが落ち着いたら、是非遊びに来てください。